スイスはヨーロッパの中心部に位置し、九州程度の小さい国土ながら、複数の公用語と多様な文化を持っている国です。ドイ ツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインの5カ国と国境を接しており、ヨーロッパ大陸の十字路となっています。古くから交通の要であ り、国際航空路線、道路、鉄道などで、ヨーロッパの主要都市へはわずか数時間で簡単に行き来することができます。
国語が4つあるスイスでは国の名前をドイツ語でSchweiz(ジュヴァイツ)、フランス語でSuisse(スイス)、イタリア語でSvizzera (シュヴィツェーラ)、ロマンシュ語でSvizra(シュヴィズラ)と呼びますが、どこか一つの言語を採用することはできないので、正式名称はラテン語で Confoederatio Helvetica(コンフェデラチオ・ヘルヴェティカ*)としています。このラテン語表記の略称であるCHは自動車のナンバープレートや通貨の単位、切 手など国名の標識としてよく見かけ、日本語ではスイス連邦と表記します。準州を含めた26州に分かれており、首都はベルン。連邦民主制の永世中立国として 知られ、約736万人の人々が暮らしています。
スイスではドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語という4つの国語が認められていますが、全てのスイス人が4カ国語を話せるわけではなく、地域 によって言語圏が分かれています。ドイツ語といっても標準ドイツ語と異なる語彙をもつスイスドイツ語が使われており、地方によって方言の種類も多いためか なり複雑です。母語のほかに英語ともう一つの国語を理解できるというパターンが主流で、観光地では英語がかなり通じます。